中田正起さんは漆喰左官職人のプロです。兵庫県の姫路城の修復を手掛けました。
今回、中田正起さんが「世界が驚いたニッポン!スゴ~イデスネ視察団」に出演されました。
そこで、
・中田正起は漆喰左官職人のプロ!
・年収や実力は?手掛けた姫路城とは
という内容でまとめてみました。
では、中田正起さんを掘り下げて見てみましょう~。
中田正起の漆喰左官職人とは
漆(しっ)喰(くい)とは土壁の表面に薄く白く塗られた消石灰です。
漆喰(しっくい)の原料は消石灰でそれに糊(のり)を加えてよく混ぜてそれを壁に塗ることをプロにしている職業の人を漆喰左官職人と言います。
漆喰は、まるでペンキ塗りのように一見簡単そうに見えますが、あのフラットにするのが難しいのです。
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中田正起のプロフィール
名 前 :中田正起
年齢 :56歳
勤務会社:株式会社イスルギ
職 業 :漆喰左官職人
中田正起の経歴と信条
40年近い経験を積んでいる中田正起さんは、石川県金沢市にある日本トップレベルの左官工事専門会社・株式会社イスルギに勤務されています。
この会社は歴史的建造物の修復に関するノウハウの蓄積は日本一だと自負されております。
左官工事業としては学校、ホテル、病院、ビル、住宅に至る外壁、内壁、有香、天井などの仕事をされているようです。
ちなみにこの仕事は一生やっても一人前になれないといわれている世界だそうです。
本当に奥が深く難しい仕事なのですね。。。
中田正起さんには左官職人としての信条があります。
それは・・・・
・手を抜かないこと
・気を抜かないこと
・自分のための仕事をしないこと
家は職人の作品ではなく、誰かの生活のためにあるものです。
若い職人たちも、誰のための仕事なのかを考えながら終わらない修行を続けているそうです。
それが、左官職人だそうです。
この中田正起さんの信条はどの仕事にも通用する。。。
というよりも、通用させなくてはいけないぐらい重たい言葉だなと感じました。
プロフェッショナルが語る言葉はやはり重身がありますね。
自分たちの生活のための仕事ではなく誰かのため、みんなのため、社会のためという考え方が管理人の私にも心に響きました!
このような方だからこそ、日本が誇る姫路城という修復工事を任されているんだなと思いました。
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中田正起の姫路城修理への重み
漆喰は石灰・貝殻の粉・海藻などを練り合わせ、壁などに塗り、家事や雨水から建物を守るという3段に分かれて左から順番に塗っていくようです。
本当のプロフェッショナルですね。
中田さんは当初、修理を引き受けるか迷ったそうです。
「はっきり言ってやりたくなかった。
失敗したらもう左官ではいられない」
しかし、姫路城ができてから、関わった職人は一握りであることからその中にいられると考えたら価値があるのではと思い直したそうです。
そして、中田正起さんの息子・中田一真さんと一緒にお城の修復をすることで現場は素晴らしい教育の場にもなったと言っています。
中田正起さんの息子・中田一真さんとは職人のプライドで意見がぶつかる場面もあるようですが、若手や兄弟子、発注関係者の方や工事関係者の方とのクッションになり兄弟子に見習えの雰囲気作りに一役買ったそうです。
そうすることで現場はうまく年功序列ができ、仕事もスムーズに運んだそうです。
やはり、今までやってきたことのないことへの挑戦には、不安と学びがあるのですね。
これにより、自身のスキルアップと仲間意識のレベルアップが図れたようで良かったですね!
何ものにも代えがたい経験値となったようです。
中田正起の実力
姫路城を蘇らせた左官職人・中田正起さんは、実は、すごい人でした。
なんと、厚生労働大臣顕彰大阪府優秀技能者表彰を受賞した漆喰塗りの達人だったのです。
厚生労働大臣顕彰
大阪府優秀技能者表彰を受賞
やっぱり、漆喰塗り職人としては嬉しい受賞ですね。
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中田正起が手掛けた姫路城
中田正起が手掛けた姫路城は世界遺産でもあり、「白鷺城」とも呼ばれるゆえんは見事な漆喰塗りです。
この姫路城の修理は、「平成の大修理」と言われていました。
それもそのはず。姫路城の修理は2009年10月に着工し、終了するのに5年半もかかりました。
しかも修理費用は24億円です。
姫路城修理に携わった職人15000人。
これには驚きですね!
姫路城は、地震の影響を受けたわけではなく、ただの修理時間は5年半かかりました。
先日の熊本地震の影響で崩れた熊本城は崩壊しています。
熊本城は世界遺産ではありませんが、貴重な日本の宝です。
こちらの修繕にもしかしたら、今後、中田正起さんが携わるかもしれませんね!
この中田正起さんの仕事は、一生財産として残っていく素敵な仕事だと思いました!
このお城の修理は私がしたんだよと、孫にも説明できますし、かっこいいですね!
こちらは、修繕が終わった姫路城です。
中田正起の年収は?
中田正起さんは、漆喰職人40年のプロです。
そのような方の年収はいくらなのでしょうか。
参考に、いろんな職人の年収を調べてみました。
<平均年収>
大工職人:360~420万円
左官職人:350万円前後
建具職人:350~410万円
とび職人:385万円前後
畳 職人:300~800万円
瓦 職人:300~400万円
漆 職人:400~500万円
飾り職人:300万円前後
蒔絵職人:400万円前後
箪笥職人:300~450万円
このような感じですが、中田正起さんは、普通の左官職人ではありません。
40年のプロですし、漆喰の左官職人です。
厚生労働大臣顕彰 大阪府優秀技能者表彰を受賞するほどの腕前ですし、左官職人の職長です。
そのようなことから考えると350万円ではあり得ないと思います。
その3~4倍以上は貰われているのではないでしょうか。