佐藤正午(さとうしょうご)さんは作家ですが「月の満ち欠け」で第157回直木賞受賞し、沼田真佑(ぬまたしんすけ)さんは「影裏(えいり)」で芥川賞受賞しました。
そこで佐藤正午の直木賞作品の月の満ち欠けのあらすじは?経歴や高校大学は?という内容でまとめてみました。
佐藤正午さんのおすすめ作品やどのような経歴をお持ちなのか調べてみましたんでご紹介します。
佐藤正午のプロフィール

名 前:佐藤正午
よ み:さとうしょうご
本 名:佐藤謙隆
生年月日:1955年8月25日
出 身:長崎県佐世保市
高 校:長崎県立佐世保北高等学校
大 学:北海道大学文学部国文科(中退)
趣 味:競輪
受 賞:スバル文学賞1983年
山田風太郎賞2015年
直木賞2017年
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佐藤正午の経歴
佐藤正午さんは長崎県出身です。
長崎県立佐世保北高等学校卒業後、なんとはるか遠い、北海道大学文学部に進学します。
1979年大学中退後、故郷の長崎県佐世保市に戻ります。
1983年2年かけて書き上げた長編小説「永遠1/2」はすばる文学賞を受賞します。
そうして作家デビューしました。
佐藤正午さんの趣味は競輪だそうです。
そのため、佐藤正午さんの作品『永遠の1/2』、『きみは誤解している』、『side B』には競輪を題材にした小説がいくつかあるそうです。
佐藤正午の「正午」の名前の由来
佐藤正午さんの本名は、佐藤謙隆さんですが、筆名の「正午」という名前にした理由が気になります。
調べてみると、アマチュア時代に長崎県佐世保市内の消防署が正午にサイレンを鳴らしている音を聞いて小説に取り組んでいたため、その習慣から「正午」を思いついて付けたそうです。
たしかに、祖母の家に行くと、12時や17時になるとサイレンが鳴っているのを思い出しました。
久しぶりにあのサイレンを思い出しました(笑)
長崎県佐世保もそのようなサイレンを鳴らす習慣があるのですね。
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佐藤正午の小説家となったきっかけ
佐藤正午さんは北海道大学を中退してしまいますが、大学在学中に同じ長崎県出身の作家・野呂邦暢さんの『諫早菖蒲日記』(1977年)を読んだそうです。
なんでも、とっても感動したため、ファンレターを出したそうです。
すると野呂邦暢さんから返事があったのをきっかけに小説を書き始めたそうです。
佐藤正午の直木賞「月の満ち欠け」のあらすじは
佐藤正午さんの直木賞受賞した「月の満ち欠け」は、人生は何度も生まれかわるという輪廻転生の生まれ変わりがテーマの小説のようです。
最初の異変は小山内堅(おさないつよし)の娘・瑠璃(るり)の上で起きた。
7歳の秋、高熱を出した後に彼女は変わった。
急に大人びた表情を見せ、黛ジュンの歌を歌い、デュポンのライターを見分けた。
「あの子は知るはずのない昔のことを知っているし、このことを隠そうとしている」
彼女はしかも家出をしては連れ戻され、「瑠璃はいくつになったら、1人で電車に乗ってどこにでも行けるの」と訴えた。
この子は誰かに会いに行きたがっている?まさか前世で出会った誰かに!?
ライトベルなんかだと生まれ変わりはわりとよくある仕掛けである。
登場人物はあっさり状況を受け入れ、その前提で物語はちゃちゃと動き出す。
でもね、この小説は違うのよ。堅(つよし)は異変を受け入れられず、瑠璃の言動はベールに包まれ、物語は静かに重層的に進行するのだ。
高校を卒業するまで遠出はしないと約束した瑠璃は高校の卒業式を終えた日、事故で命を落とす。
15年後。
堅(つよし)の前に一人の男が現れた。
三角哲彦(みすみあきひこ)と名乗る男は、瑠璃のとの思い出を語りはじめた。
小山内瑠璃ではなく、30年前の正木瑠璃との思い出を。
「あたしに選択権があるなら、月のように死ぬ方を選ぶよ」と語った瑠璃。
「月が満ちて欠けるように」
「そう。月の満ち欠けのように、生と死を繰り返す。
そして未練のあるアキヒコ君の前に現れる」
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佐藤正午のおすすめ受賞作品
●『永遠の1/2』(1983年スバル文学賞)
●『Y』(1998年)ベストセラー
●『ジャンプ』(2000年)ベストセラー
●『鳩の撃退法』(2015年山田風太郎賞)
『月の満ち欠け』(2017年第157回直木賞)
